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Beautiful World

#24ー僕らの始まり   タオス



朝起きたらもう八時だった。。

久々にアイフォンのアラーム以外での起床。

ゆっくり寝ることが出来た。


パパはもう起きていた。

シャワーを浴び、昨日に続き今日もトーマ君無しでの朝食。


本当は今日朝出発する予定だったが、パパがもう一日タオスに泊まってまでも見た方が

良い物があると。


それは、

世界遺産タオス・プエブロ。


1000年以上この土地に定住したインディアンの家が実際にみれる。

しかも今日は一年に数回しかしない、コーンダンスという踊りも見れるという。

コーンダンスとは名前の通り、とうもろこしの実りに感謝する踊り。


タイミングが良くなければこの踊りは見れないし、今ここにいるのも何かの縁。

一生に一度かもしれない。


ロッキー越えはもう目の前、もう一泊しよう。



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荷物をまとめ、車の中に入れてもらった。

プエブロはここから30分もかからない所にある。

その前に僕の今夜の宿を一緒に探してくれた。。


モーテルの値段を聞きに行く時もパパが付いてきてくれた。

とても心強い。

しかも値切ってくれた。

一泊35ドル。

朝食付き。


今まで色々な所に泊まってきたが、この上ない金額。

一軒目で決めました。





そして目的地タオス・プエブロへ。

山の麓にあるこの集落はもう観光客で賑わっていた。

入り口で紙を渡される。


その紙には、写真NG、携帯NG、動画NG。

もし見つけたら警察が没収し、返しませんと・・・



残念・・・・

皆さんには御見せで来ませんが、行って参ります。

想像してください。




入場料10ドル。

集落の中に入ると黄色い土壁の家がいくつも並んでいた。

一階のみならず、二階建てもある。

この土壁、粘土質の土にオイルやわらを混ぜ込み作る。

とても優秀な壁で夏は涼しく、冬は暖かいらしい。



集落内には観光客用にインディアンジュエリーの店や揚げパン等売っている店が何件かあった。

そしてこのパンは蜂蜜をかけて食べるのだが、めちゃうまい。


入る店入る店でパパは店の人としゃべっていた。

「インディアンは日本人にはやさしいね」

とパパ。



この村が1000年以上もここで続いた理由として、とうもろこしとバッファローがある。

とうもろこしは主食でバッファローは肉としても食べられてきたし、捨てる所が無いという。

革は服に、骨は身を守る鎧に。


ここに住むインディアン達はバッファローを神様同然の様に扱ってきたという。





コーンダンスは情報だと二時から始まる。

炎天下の中、待てど待てど始まらない。

パパ曰く、

「これがインディアンタイム」

つまり時間なんか関係なく、気持ちが高まったら始まるとの事。

つまり適当なんです。



一時間ぐらい待っただろうか。

頭には鷹の羽、上半身裸で腰には蓑みたいな物をつけた男と女性が現れた。

手にはマラカスみたいなものを持ち、年老いたインディアン達が歌う曲に合わせ男女が踊る。


インディアンといえば、黒髪に長髪。

しかし白人で金髪のインディアンもいた。

これが時代の流れ。


踊りは一箇所だけではなく、村の中を何箇所も周り続けられた。

何か意味があるんだろうけど、僕らにはわからなかった。


今目に見えている光景を本当に写真に収めたかったが、

写真に撮ると今の光景が記録には残る、

でも今は写真を撮らず心の中に記憶として残そう。。。



目の前の光景を心で撮ろう。




グランドキャニオンに引き続き、二箇所目の世界遺産。

本当に偶然が偶然と重なり、ここに来ることが出来た。


旅の本当の醍醐味をこの数日間味わう事が出来た。




赤の他人にご飯をおごり、ベッドまで用意してくれた。

そして一緒に一生忘れられない素晴らしい時間を共有できた。

本当にありがとう、パパとトーマ君。


そして、このアメリカの大地。



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by squarebowl | 2011-07-26 22:57 | ニューメキシコ