#06-モハヴィ アンボーイ~ニードルズ
深夜僕はテントの中で寝ていた。
そうすると一台の車が僕の方に近づいてきた。
車の中で何やら男がしゃべっている。
「-----fuck ---fuck」
fuckという言葉だけは聞こえた。変なのじゃないだろうなと身を潜めていた。
そうすると、
「何してるんだこんな所で」
「この辺りには家はないのか」
「人は誰もいないのか」
「ガスステーションはもう閉まってるのか」
等。
そして絶対語尾にfuckをつけてしゃべる男だった。
寝ぼけながらも会話をし、起こして悪かった等と言ってレモネードを置いて帰っていった。
多分彼らもこんなど田舎だと思わずに来て、びっくりしたんだろう。
時計を見ると2時。
貨物列車の馬鹿でかい汽笛の音と暑さとでなかなか深い眠りに着く事は出来ず、長い夜だった。

朝日とともに目覚めた。
腹が減っていたのでカップヌードルと彼らからもらったレモネード。
残りの水も限られていたので、レモネードをもらえて助かった。
日が昇れば昇るほど気温が上がってきて、昨日同様大変な事になってしまうので
さっさと荷物をまとめ早く出発しようとガスステーションの方に行った。
そうすると
「ヘイ、兄弟」
と男の声が。
聞き覚えがある。昨日のfuckの男だ。
結局彼らもあきらめてここに泊まっていたのか。
ガスステーションが開くのを待っているみたいだった。
別のトラックのドライバーの男と四人でこれからどうするとかどこまで行くんだとか
この道はこれからが大変だぞとか色々しゃべっていた。そして別れを告げた。

左fuckの男、真ん中fuckの友達、右トラックの男

とにかく気温がまだ上がらないうちになるべく進もうと思いペダルを漕ぐが、
悪路と上り坂がなかなか僕を前に進めてくれない。



走り始め一時間。
もう汗で体中濡れている。そして飲んでも飲んでも喉が渇く。
カラッカラの空気で本当にここは地球なのかとそういう思いまでさせてくれるこのモハヴィ。
地の果てともいうのか、聞こえるのは僕の荒げた呼吸の音だけ。


こんな丘越えを五、六回は繰り返しただろうか。
この辺り、何故か石文字が2,30kmに渡り続いている。
何か願い事でも叶うのか。そうだったら俺も叶えたい事が。
このモハヴィ砂漠越え。今はそれしか望まない。



どんどん気温が上がっていくのがわかる。
日焼けで足の甲の皮が剥け、また剥けた所が日焼けして剥ける。
遠くに店の看板が見えるが、全てゴースト。

あれだったらこんな砂漠、一瞬なんだろうな。




写真を撮っている余裕があるんじゃないかとお思いの方もいらっしゃるかも知れませんが、
命がけです。
僕から写真を取ったら何も残らないんです。
そしてリアルな状況をこのブログを見て下さっている方々に届けたい、その一心でシャッター
を押しています。

植物も変わってきたような。


やっとエセックスに到着、といっても店も何も無い場所。
この暑さと激しい坂道で、段々ハンガーノックの初期症状が出てきた。
足に力が入らなくなってきたので無理せず休憩と栄養補給。


やばい水も残り1リットルも無い。
次の店まであとどれぐらいなんだ。



やっとフリーウェイが見えてきた。この交差点の辺りにガスステーションがあるはず。

GASの文字!
やっとです。
冷たい物が飲める、水も補給出来る。しかし飯という飯が何故か売ってなかった。
普通だったらホットドッグとかハンバーガーぐらいならあるのに。

何か食べないとまずい事になるので、とりあえず持っていたミックスナッツを口に詰め込む。
そしてフェナーを出発、計算上ではニードルズまで残り60km。
昼ぐらいになりこの辺りが一番暑い。
40度は越えている。
実はこのフェナーを出発してからの一時間ぐらい記憶がありません。
多分さっき食べたナッツの栄養分が体にまだ浸透してなくて、このような症状になったのかなと。
気が付いたらゴフズという所の廃墟に座っていました。

こんな写真撮った記憶がございません。
そして多分一時間ぐらいは休んでいたと思うが、その後体調が回復し再出発。

容赦ありませんモハヴィ。
この太陽光線。

まだまだ先は長いが、なんと上り坂がほぼ終了し下り坂が追い風と共にやってきました。
地図を見ても何処が上りで何処からが下りなのかがわからない状態。
人生と一緒で上り坂があるという事は下り坂も絶対あるはず。
風に乗りドンドン目的地に進んでいきました。


ニードルズまで27km


待ってましたフリーウェイ。
ニードルズに行くにはこの道を通るしかない。もう何でも来いと。


なんとここでも全て下り坂、15km一度も漕ぐ事無くフリーウェイ通過。

そしてやっと、やっとニードルズ到着。
それと共にあのモハヴィ砂漠完全走破。
モーテルにチェックイン後暫くぼーっとしてしまった。
正直、もう二度とモハヴィ砂漠には来たくない。
それはこの走破が幸運と幸運が重なり成し得た事だから。
野宿をさせてくれたセス、レモネードをくれたアウトロー達、そして風と雲。
本当にきついなと思うと何かしら人であり自然の力が手を差し伸べてくれたような気がする。
全ての必然や偶然に感謝し、これからもニューヨークに向かい走り続けます。

走行距離 139km
そうすると一台の車が僕の方に近づいてきた。
車の中で何やら男がしゃべっている。
「-----fuck ---fuck」
fuckという言葉だけは聞こえた。変なのじゃないだろうなと身を潜めていた。
そうすると、
「何してるんだこんな所で」
「この辺りには家はないのか」
「人は誰もいないのか」
「ガスステーションはもう閉まってるのか」
等。
そして絶対語尾にfuckをつけてしゃべる男だった。
寝ぼけながらも会話をし、起こして悪かった等と言ってレモネードを置いて帰っていった。
多分彼らもこんなど田舎だと思わずに来て、びっくりしたんだろう。
時計を見ると2時。
貨物列車の馬鹿でかい汽笛の音と暑さとでなかなか深い眠りに着く事は出来ず、長い夜だった。

朝日とともに目覚めた。

腹が減っていたのでカップヌードルと彼らからもらったレモネード。
残りの水も限られていたので、レモネードをもらえて助かった。
日が昇れば昇るほど気温が上がってきて、昨日同様大変な事になってしまうので
さっさと荷物をまとめ早く出発しようとガスステーションの方に行った。
そうすると
「ヘイ、兄弟」
と男の声が。
聞き覚えがある。昨日のfuckの男だ。
結局彼らもあきらめてここに泊まっていたのか。
ガスステーションが開くのを待っているみたいだった。
別のトラックのドライバーの男と四人でこれからどうするとかどこまで行くんだとか
この道はこれからが大変だぞとか色々しゃべっていた。そして別れを告げた。

左fuckの男、真ん中fuckの友達、右トラックの男

とにかく気温がまだ上がらないうちになるべく進もうと思いペダルを漕ぐが、
悪路と上り坂がなかなか僕を前に進めてくれない。



走り始め一時間。
もう汗で体中濡れている。そして飲んでも飲んでも喉が渇く。
カラッカラの空気で本当にここは地球なのかとそういう思いまでさせてくれるこのモハヴィ。
地の果てともいうのか、聞こえるのは僕の荒げた呼吸の音だけ。


こんな丘越えを五、六回は繰り返しただろうか。
この辺り、何故か石文字が2,30kmに渡り続いている。
何か願い事でも叶うのか。そうだったら俺も叶えたい事が。
このモハヴィ砂漠越え。今はそれしか望まない。



どんどん気温が上がっていくのがわかる。
日焼けで足の甲の皮が剥け、また剥けた所が日焼けして剥ける。
遠くに店の看板が見えるが、全てゴースト。

あれだったらこんな砂漠、一瞬なんだろうな。




写真を撮っている余裕があるんじゃないかとお思いの方もいらっしゃるかも知れませんが、
命がけです。
僕から写真を取ったら何も残らないんです。
そしてリアルな状況をこのブログを見て下さっている方々に届けたい、その一心でシャッター
を押しています。

植物も変わってきたような。


やっとエセックスに到着、といっても店も何も無い場所。
この暑さと激しい坂道で、段々ハンガーノックの初期症状が出てきた。
足に力が入らなくなってきたので無理せず休憩と栄養補給。


やばい水も残り1リットルも無い。
次の店まであとどれぐらいなんだ。



やっとフリーウェイが見えてきた。この交差点の辺りにガスステーションがあるはず。

GASの文字!
やっとです。
冷たい物が飲める、水も補給出来る。しかし飯という飯が何故か売ってなかった。
普通だったらホットドッグとかハンバーガーぐらいならあるのに。

何か食べないとまずい事になるので、とりあえず持っていたミックスナッツを口に詰め込む。
そしてフェナーを出発、計算上ではニードルズまで残り60km。
昼ぐらいになりこの辺りが一番暑い。
40度は越えている。
実はこのフェナーを出発してからの一時間ぐらい記憶がありません。
多分さっき食べたナッツの栄養分が体にまだ浸透してなくて、このような症状になったのかなと。
気が付いたらゴフズという所の廃墟に座っていました。

こんな写真撮った記憶がございません。
そして多分一時間ぐらいは休んでいたと思うが、その後体調が回復し再出発。

容赦ありませんモハヴィ。
この太陽光線。

まだまだ先は長いが、なんと上り坂がほぼ終了し下り坂が追い風と共にやってきました。
地図を見ても何処が上りで何処からが下りなのかがわからない状態。
人生と一緒で上り坂があるという事は下り坂も絶対あるはず。
風に乗りドンドン目的地に進んでいきました。


ニードルズまで27km


待ってましたフリーウェイ。
ニードルズに行くにはこの道を通るしかない。もう何でも来いと。


なんとここでも全て下り坂、15km一度も漕ぐ事無くフリーウェイ通過。

そしてやっと、やっとニードルズ到着。
それと共にあのモハヴィ砂漠完全走破。
モーテルにチェックイン後暫くぼーっとしてしまった。
正直、もう二度とモハヴィ砂漠には来たくない。
それはこの走破が幸運と幸運が重なり成し得た事だから。
野宿をさせてくれたセス、レモネードをくれたアウトロー達、そして風と雲。
本当にきついなと思うと何かしら人であり自然の力が手を差し伸べてくれたような気がする。
全ての必然や偶然に感謝し、これからもニューヨークに向かい走り続けます。

走行距離 139km
by squarebowl
| 2011-07-08 13:03
| カリフォルニア

