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カテゴリ:ニューメキシコ( 6 )

#25-ロッキー3   タオス~ラトン

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いよいよ、ロッキー山脈越えに向けて一日が始まる。

もう気持ちの方は旅行から旅に切り替わっている。



では、行ってきます。



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出発からいきなり上り坂に入るが、二日間の休養のおかげでドンドン山を進んでいける。

そしていつもの犬達も吠えまくるが、俺はそれどころじゃない。

いちいちかまってられないんだ。


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山の間を縫うように走る。

三日前に経験した地獄。

それに比べれば、かなり勾配がある道だが屁でもない。

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やっぱり・・・


しんどい!!

もうふくらはぎがつりそう。。。

太ももも結構きてる。


でもこの間とは違い、なんか辛くても気持ちいいというか、

辛いのが気持ちいいというか、

山脈越えという終わりが見えてるかもしれないが、全然頑張れる。

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お馴染みの標識。

そして、タオス出発から三時間。






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標高 2700m

恐らくここが頂上。

当然三日前に3000m級を経験してるので、達成感みたいなものはあまり湧き上がってこなかったが、

山を下ってると、この約一ヶ月間の事が徐々にこみ上げてきた。


右も左もわからなかったロサンゼルス。

初めてのハンガーノック。

モハヴィ砂漠。

セドナ、グランドキャニオン、モニュメントバレー。

そしてこのロッキー山脈。


困難な状況になればなるほど、いつも孤独を感じていた。

でもその度に色んな人が手を差し伸べて導いてくれた。

ここアメリカでもそうだし、日本の皆さんからもコメントやメールで本当に支えて貰った。


このロッキー山脈を下りながら、そんな事を考えてた。


何でもそうだと思うが、何かを達成する瞬間は案外あっさりしているものである。



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30km程の下りを経験し、シマロンという町に到着。

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まだ出発から80kmの距離だが、この山越えを想定して予定ではこの町に一泊する予定だった。

が、一泊69ドル。

高いと抗議したけど、今はピーク時でこの街には2件しかモーテルが無いからこの値段だ

との事。


ピーク?

部屋数は50位有りそうだけど、車が一台しか泊まって無いんだけど。

すぐまた戻ってくると言って、近くのガスステーションで作戦会議。

この町に69ドル払って泊まるか、それとも65km先のラトンという街まで行くか。。。


只今2時半、時速20kmで走って6時には着くな・・・

この胡散臭い町を抜け出す事にしました。


しかし小さな町ほどモーテル代がべらぼうに高い。

モーテル同士の価格競争が無いからだろう。。。

これからはなるべく大きな街を通る事にしよう・



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ロッキーの向こう側はこんな景色でした。

今までとは雲が違うと感じた。

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とにかくラトンまでの65kmはこういう一本道。

車もほとんど通らず、左にロッキー右に荒野、

こんな道を永遠と走った。


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約一ヶ月でロッキー山脈を越えることが出来た。

全体の三分の一が終わった。

そして明日からまた三分の一が始まる。。。

この一ヶ月間を振り返ってみると、主に自分との戦いだった様な気がする。

明日から始まる一ヶ月間はどんな時間になるのだろう・・・


せっかくだからもうちょっと旅を楽しんだ方が良いのかなとも思うし、

でもこれは旅行とは違うし。。。


とにかく進んでいれば、また道中何か起きるだろう。。

それが旅の醍醐味なのかも。



これからもっとこの旅が面白くなる筈なので、

これからも宜しくお願いいたします。





走行距離  157km



総走行距離   2041km  






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by squarebowl | 2011-07-27 11:09 | ニューメキシコ | Comments(1)

#24ー僕らの始まり   タオス



朝起きたらもう八時だった。。

久々にアイフォンのアラーム以外での起床。

ゆっくり寝ることが出来た。


パパはもう起きていた。

シャワーを浴び、昨日に続き今日もトーマ君無しでの朝食。


本当は今日朝出発する予定だったが、パパがもう一日タオスに泊まってまでも見た方が

良い物があると。


それは、

世界遺産タオス・プエブロ。


1000年以上この土地に定住したインディアンの家が実際にみれる。

しかも今日は一年に数回しかしない、コーンダンスという踊りも見れるという。

コーンダンスとは名前の通り、とうもろこしの実りに感謝する踊り。


タイミングが良くなければこの踊りは見れないし、今ここにいるのも何かの縁。

一生に一度かもしれない。


ロッキー越えはもう目の前、もう一泊しよう。



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荷物をまとめ、車の中に入れてもらった。

プエブロはここから30分もかからない所にある。

その前に僕の今夜の宿を一緒に探してくれた。。


モーテルの値段を聞きに行く時もパパが付いてきてくれた。

とても心強い。

しかも値切ってくれた。

一泊35ドル。

朝食付き。


今まで色々な所に泊まってきたが、この上ない金額。

一軒目で決めました。





そして目的地タオス・プエブロへ。

山の麓にあるこの集落はもう観光客で賑わっていた。

入り口で紙を渡される。


その紙には、写真NG、携帯NG、動画NG。

もし見つけたら警察が没収し、返しませんと・・・



残念・・・・

皆さんには御見せで来ませんが、行って参ります。

想像してください。




入場料10ドル。

集落の中に入ると黄色い土壁の家がいくつも並んでいた。

一階のみならず、二階建てもある。

この土壁、粘土質の土にオイルやわらを混ぜ込み作る。

とても優秀な壁で夏は涼しく、冬は暖かいらしい。



集落内には観光客用にインディアンジュエリーの店や揚げパン等売っている店が何件かあった。

そしてこのパンは蜂蜜をかけて食べるのだが、めちゃうまい。


入る店入る店でパパは店の人としゃべっていた。

「インディアンは日本人にはやさしいね」

とパパ。



この村が1000年以上もここで続いた理由として、とうもろこしとバッファローがある。

とうもろこしは主食でバッファローは肉としても食べられてきたし、捨てる所が無いという。

革は服に、骨は身を守る鎧に。


ここに住むインディアン達はバッファローを神様同然の様に扱ってきたという。





コーンダンスは情報だと二時から始まる。

炎天下の中、待てど待てど始まらない。

パパ曰く、

「これがインディアンタイム」

つまり時間なんか関係なく、気持ちが高まったら始まるとの事。

つまり適当なんです。



一時間ぐらい待っただろうか。

頭には鷹の羽、上半身裸で腰には蓑みたいな物をつけた男と女性が現れた。

手にはマラカスみたいなものを持ち、年老いたインディアン達が歌う曲に合わせ男女が踊る。


インディアンといえば、黒髪に長髪。

しかし白人で金髪のインディアンもいた。

これが時代の流れ。


踊りは一箇所だけではなく、村の中を何箇所も周り続けられた。

何か意味があるんだろうけど、僕らにはわからなかった。


今目に見えている光景を本当に写真に収めたかったが、

写真に撮ると今の光景が記録には残る、

でも今は写真を撮らず心の中に記憶として残そう。。。



目の前の光景を心で撮ろう。




グランドキャニオンに引き続き、二箇所目の世界遺産。

本当に偶然が偶然と重なり、ここに来ることが出来た。


旅の本当の醍醐味をこの数日間味わう事が出来た。




赤の他人にご飯をおごり、ベッドまで用意してくれた。

そして一緒に一生忘れられない素晴らしい時間を共有できた。

本当にありがとう、パパとトーマ君。


そして、このアメリカの大地。



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by squarebowl | 2011-07-26 22:57 | ニューメキシコ | Comments(0)

#23-男三人で


昨日の激闘から一夜が明けた。

朝起きると、パパが朝ご飯食べない?と

誘ってくれた。



昨日は夜遅くに到着した為、ホテルの雰囲気がまったくわからなかった。

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パン、目玉焼き、ポテト、ベーコン、コーヒー。

朝からめちゃくちゃ豪勢、

しかもパンの種類や目玉焼きの硬さまで、パパが全部英語で伝えてくれた。

ご飯を食べながら色々な事を話した。

昨日の事、東京での事、仕事の事など。。

当然パパの事も聞いた。

アメリカに渡ってからの事や、今住んでる東京の事。

そしてトーマ君の事。



トーマ君とは今まで何回もアメリカに旅行に来たけど、

もしかしたらこれが最後かもしれないと。。。

今中学3年生で来年には高校生になる。

思春期や反抗期真っ只中で、もう一緒にこれないんじゃないかと寂しそうに話していた。


そして僕も大丈夫ですよ、とは言えなかった。


僕自身もそうだったから。



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パパとトーマ君は本当であれば今日チェックアウトの筈だったが、

もう一泊すると言っていた。

間違いなく俺のせいだろう。。。




そして今日は今いるタオスから南に進んだ所にあるサンタフェに行こうという事になった。


その前にパパの用事でタオスの中心街へ。

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パパはこのタオスには15年に一度来ていて、その度にベルトを買っている。

今回はそのお気に入りのベルトの修理に来た。

皆でその店に入った。


パパは昔話に花を咲かせ、終始楽しそうであった。

ネイティブな英語で話してるので、僕は内容を理解出来なかったが後からパパから聞くと、

この街はもう死んだよと70年代の頃が懐かしいね、

朝この時間には人は溢れ返ってたんだけどね、

と、そんな事を話していたらしい。。。



店はバタバタ潰れるし、人もまったくいない。

日本に限らず世界中が不景気で苦しんでいる。




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タオスを後にし、サンタフェに車で向かう。

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久々の車。

とにかく速いと感じた。

楽だし、ずっと日陰だし。。。

乗っててとても楽しかった。


でもこの車のスピード、僕には速すぎるな・・・




コロラド川でのラフティング。

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途中の何でも屋。

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そして一時間ほど走り、古都サンタフェに到着。

日本でいう京都みたいな街。

インディアンがジュエリー売ってたり

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古い教会があったり。。

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特にこの階段。

わかりますか?

普通階段と言うものは、縦に一本何かしら支えになる物が入っている筈なんだが、

この階段は何もありません。

しかも十人以上乗れます。


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久々の観光っぽい観光。

やっぱりみんなで行くのが一番いいと思った。



そしてホテルに戻り、休憩。

パパは昼寝。

僕らはプールへ。



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今日一日、久々に話したい事一杯しゃべれたし、旅行っぽい事も出来た。

そして男三人で本当に楽しかった。


この状況がいつまでも続くはずないのだが、

もうちょっと一緒にいたいと思った。



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by squarebowl | 2011-07-25 11:28 | ニューメキシコ | Comments(2)

#22-ロッキー2   ダルシー~タオス



ロッキー越え二日目。

朝5時。

シャワーを浴び、チェックアウトの準備をする。

もう毎日毎日こういう移動の生活を繰り返していると、起きてから出発までの段取りが

とても早い。

最近では30分位で出来るようになった。



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朝日が昇る寸前に出発。

今日は本当に長丁場になるだろう。

このダルシーから目的地タオスまでおよそ、180km。

ご存知の通り、ここはロッキー山脈。

これからどんな事が待ち受けているか、想像さえも出来ない。


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朝から相変わらずの上り坂。

しかし昨日の夜に太ももを氷で冷やしたので、今はきついと言う感じではない。

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誰も通らない道をひたすら僕は東に向け、ペダルを漕いだ。

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昨日に引き続き、漕いでも漕いでも進まない。

向かい風の抵抗を少しでも軽くしようと、僕は下を向いて走った。

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ダルシーから40km程走ると、次の町チャマに到着。

三時間もかかった。


朝ご飯も食べず走って来たので、カフェのハンバーガーコンボを朝から食べた。

チーズハンバーガーとフライドポテトとドクターペッパー。

さすがに朝からフライドポテトはきつかったが、この先いつ食べれるかわからないので

カロリーをいっぱい取っとこう。


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風が強いのがわかるだろうか。

チャマを経由し、今度は南下しなくてはならない。

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めちゃめちゃ平和そうに見つめてくれているが、今日は本当にごめん

時間が無い。

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途中のストアにて。

今日は日曜日と言う事もあり、これからキャンプしに行くんだろうなという家族がいっぱいいた。


そしてチャマから30km程走り、南下が終了。

今度は再度東に走る。


ここからの70km、情報が余り無く下調べさえすることが出来なかった。

標高さえもわからない。

本当に自転車で通れる道かもわからない。


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でもこの道がタオスへの最短の道。

迷ってる暇は無い、進もう。

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怖いぐらいに車が通らない。

音もしない。

聞こえるのは僕のペダルを漕ぐ音だけ。。。

もうこの時点でやってしまったと思っていた・・・


相変わらずの上り坂と風と、向こうの空には雨雲さえ見えている。

段々雲が僕の頭上を覆い、雷が鳴り始めた。。。


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強い雨が降り始め、最初は雨宿りしていたが雲をずっと見ていると、

まったく動いていない。

ここからまだまだ距離もあるし、この道に入ってから更に道が急勾配になり、

ほとんど歩いている分進んでいない。


雨の中進んでいこう。。。


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車はほとんど通らず、雨の中ただ自転車を押している。

自転車を押して進むのがやっと。

あのカーブを過ぎれば下っているだろうと考える。

そんな事を雨に打たれながら永遠と続けていた。


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幸い、標高が上がっている分気温も下がり、水の消費が少なくなっている。

ただ現在時刻14時、朝ご飯から4、5時間経過してしまっている。

しかもいつもの道より体力、エネルギーを使っている。


レインジャケットのポケットにピーナッツを流しいれ、歩きながら食べよう。

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もう相当登ってきている。

止まない雨もそうだし、この先が見えない道。

しかも四時間ほどで25km程しか進んでない。

タオスに今日着くのは完全に無理だな。。。


まだここから100kmもある・・・

タオスで待っているパパとトーマ君には申し訳ないけど・・・

昨日もトーマ君からメール来て、待ってますと言われたし、俺も頑張って絶対行くって言ってしまった。。

どうしよ・・・



そんな事を考えながらとにかく一歩一歩歩いていた。

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そして、この標識がやっと遠くから見えてきた。。。

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この標識は急勾配で下りますよという標識。

うれしかったが、正直下るという事はまた登る可能性もあるのでそんなに期待はしていなかった。

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タオスまで95km。

現在5時。

これから下りがずっと続いたとしても、時速20kmでも5時間かかる。



・・・きびしいな。。


完全に夜になる。




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とにかく下って行った。

サイクルコンピューターを見ると、時速52km。


下っている途中、

ELEVETION 1?#$%&という標識がなんとなく見えた。

1ははっきり見えたがその他がスピードのせいではっきり見ることは出来なかったが、

僕は今日標高3000m以上の所まで登ってきた事になる。


この体の疲労も納得する数字である。


本当にきつかった・・・




そして暫く下った。。。

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遠くの方に黄色い物が見えてきた。


地上であった。


そして久しぶりに町に到着かと思ったら、なんと廃墟寸前の町。

当然店など無い。

異臭もするしゴミだらけ。。


しかも走っていると野良犬が吠えながら追いかけてきた。

その犬の吠えた声で近くにいたもう一匹の犬も追いかけてきた。

僕の自転車の左右に二匹の野良犬。

犬は舌をブルンブルン震わせながら、よだれを垂れ流し漕いでる僕の足に噛み付こうとする。

体系見た目ほとんどドーベルマン。


今までの経験上、犬も馬鹿ではないから交通量のある道路には一切線を引いたように

近づかないが、ここはほとんど車が通らない事も犬が知っている。


足に噛み付こうとする度に犬の顔面を蹴り上げる。

すぐさま反対側の犬も噛み付こうとする、避ける。




そんな事を1kmはやっていただろうか。

僕も心臓が止まりそうなぐらい、必死にペダルを漕いでいた。

そうするとこの一本道が下り坂に入った。

チャンスと思い、僕は立ち漕ぎしなんとか振り払う事が出来た。



本当に今回は焦った。

こんな思いをするのはもう一切いやなので、

何かこれからもあるであろうから本気で対策を考えなくてはならない。。。






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そんな事もあり希望だった町も通り過ぎ、もうこの先タオスを目指して走る他なかった。

タオスまでの残り50kmの道のり、

陽も既に傾き始めているので、とにかく最後の力を振り絞り必死で進んだ。。。

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陽も落ち、街灯も無い。

初めての夜間走行。

ライトをバッグにくくりつけ、必死で走った。

たまに通る車に引かれないように、車が来るたび砂利道へ逃げまた走る。






そしてタオスの中心街にやっと到着すると、三日前にもらったパパとトーマ君が泊まっている

ホテルの住所を取り出し、まだ電気が付いている店に押し入りホテルの場所を聞いた。



二回ほど聞いた。


そして・・・・








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泊まっている部屋に行くとまだ起きていた。

そして、びっくりしていた。


そして夜遅いのにも関わらず、まだ開いているレストランに連れて行ってくれステーキをご馳走してくれた。




やっと人がいる所に着いたという安堵感と、

約束を守れたという安堵感。



そして信じて待っててくれたパパとトーマ君。



今日は本当に色々な事がありすぎた。

今日は色々反省すべき点が本当にいくつもある。




このままでは危険すぎて無茶すぎて、本当に本当に体が滅びてしまう。




一度ゆっくりこの旅と自分を見直してみよう。。。






走行距離   195km
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by squarebowl | 2011-07-24 11:31 | ニューメキシコ | Comments(3)

#21-ロッキー1   ファーミントン~ダルシー

アメリカに降り立ち、早24日。

この自転車でのアメリカ横断の旅、

今日からロッキー山脈越えという最大の難関が始まる。


アメリカを横断するにあたり、前半が砂漠、山脈地帯、

後半が牧場、農場地帯という風に分かれると思う。

従い前半の方が圧倒的に難関である。


これからその前半戦の山場を迎える。


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今日の目標はファーミントンから東に140km進んだ所にあるダルシー。

距離的には今まで走ってきた事のある距離ではあるが、なんせ上り坂。

前日に色々ネットで調べてみるも、ファーミントンの標高とダルシーの標高を

比べ、どれぐらい上がっていくのか想像する事位しか出来ない。

およそ今日は600m登っていく。



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ファーミントンを朝六時に出発、体調は70%回復といった感じ。

20km程走ると、次の町ブルームフィールドに到着。

恐らくこの町から目的地のダルシーまで100kmの間、

店が一つも無い。

最悪力尽き野宿しなければならない事を想定し前日に水や食料は買い込んでおいた。


いざ出発。



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走ってると緑が有り、今までに無い新鮮な風景だがもう微妙な上り坂が始まっている。

そして今日も風が悪い。

向かい風。

そして風景も移り変わっていく。。。

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気温はベスト。

ここまで40kmほど走ってきてるが、水を一度も飲んでない。

飲まない事が良い事では決してないが、野宿など最悪な場合を考える上では

水があるという事は、精神的に非常に楽である。

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遠くに見えるだろうか、

うっすら見える山々を恐らくこれから越えていかなくてはならない。


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ダルシーまで残り80km程。

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旅が始まり24日。

それなりに今まで色々な場所を走ってきた。

モハヴィ砂漠、セドナ、グランドキャニオンなど。

それなりに足に筋肉が付いてきているはず。


でも足に力が入らないというのか、漕いでも漕いでも時速12km程度が続いている。

その割りに足への負担は強烈である。


実は二、三日前から、喉の調子が悪かった。

唾や水を飲み込むと喉に何かが引っかかる感じで、胸の辺りもなんか痛かった。

元々扁桃腺が人よりも大分大きいので、何か風邪か菌が移ったのかなとも思い

ファーミントンで風邪薬を買い前日から薬を飲み始めていた。


そんな風邪の症状もあるのかなとも思いながら、この普通じゃない体の疲労、

特に太ももがもう死にそうになっている。



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一見、普通の平坦な道。

しかしこれが上り坂なのである。

自転車で走ってると目の錯覚と言うものが良くあり、

例えば下り坂を走っていて、遠くの方を見ると道が上り坂になっている。

でもその上り坂は実は通って見ると、平坦な道であり、

逆に上り坂を登っていてもうちょっとで下り坂だと目に見える道は実は走ってみると

まだ上り坂だったり。。。

本当に目と言うものは曖昧なものなんだなと思った。



出発から五時間程経ち、案の定店が一つも無いので食欲はまったく無いが、

体の為に栄養補給。


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食欲が無いけど、果物だったら何とかいける。

果物だけでは駄目だと思い、モニュメントバレーで会ったパパから貰った

ピーナッツでパワーも蓄える。




やはり標高も上がってきたとは言え、暑い!

朝とは違い水の消費も多くなってきている。

最悪水が無くなり、宿も無し、店も無しの場合は命の事を考え

30分に一回くらいは車が通る道なので、ヒッチハイクしよう・・・


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走っていて一番不安なのが、ダルシーにもし着いたとして

本当にモーテルがあるのか、水、食料が売っている店があるのか

という事。

もし140kmも走りその全てが無かったら、もう終了である。

しかもそれが夜だったらの事を考えるとゾッとしてしまう。。。

そんな自分に大丈夫、大丈夫と言い聞かせながら、走っていた。


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こんな風景がずっと続いてきた。

出発から風も一度も止まず、プラス上り坂ももう80km近く続いて来たんでは無いだろうか。

一漕ぎ一漕ぎが重く、この長時間に渡るこの全てに嫌気がさしてきた。

なかなか進まない事と足がもうきついという事、水、食料、宿、店への不安。


こんな事をやっている自分になのか、それともこのロッキーという自然へなのかわからないが

叫ばなければやってられなかった。

辛くなる度に叫び、不安になる度に叫び、それによって僕に溜まっているフラストレーション

をこの風景に解放していた。

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そしてひたすら漕いでいると、またしてもインディアン保護区に入る。

風景は今までとまったく変わらないが、人がいそうな気がしてちょっと気持ちが楽になった。

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インディアン保護区入って5kmほど進むとこんな事が。


向こう側から一台のピックアップトラックが向かってくる。

段々その車は減速し僕の横ぐらいで停車。

車の方を見てみると、水を僕に差し出してくれている。

最初一本だったが僕の顔を見るともう一本差し出してくれた。

ありがとうと言いながら、自転車をその場に倒し近寄るとなんとインディアンだった。

白髪交じりのお母さんと助手席には髪が真っ白で三つ編みのおばあちゃんが座っていた。

「次の町までまだ40kmはあるよ」

「あなた、大丈夫?」

と声をかけてくれた。

本当にありがとうと僕は言って、遠慮なく水を頂いた。

水は冷たかった。

僕の残りの水はお湯だし残り少ないし、この今の僕の状況にはとてもうれしかった。


今まで道行く人に応援の声は色々かけてもらったが、物を貰ったのは初めての体験だった。

本当にうれしかった。



そして、そのお母さんとおばあちゃんにお礼を言い別れを告げた。



どうしても冷たいうちに水を飲みたかったので、その場でキャップを開け飲んでいた。

するとまた僕の横に一台の車が。。。


さっきのお母さんだった。

「次の町までこの車に乗りなさい」



・・・・・



僕は三秒考えた。



体はきついが、冷たい水も貰いこんなに気をかけてくれ心も満たされている。

のこり40km位絶対行けると思ったので、

「本当にありがとう、でも僕は次の町まで自転車でどうしても行きたい」

と伝えた。



そうすると

「素晴らしい旅を」


と言って、僕と同じ進む方向に車を走らせた。。。




暫くその水を飲みながら、ボーッと考えていた。





僕の進む向こう側から向かって来て、僕の進む方向に帰って行ったと言う事は、

たまたま通り掛かったんではなく、わざわざ水を届ける為だけに来てくれたという事なんだ。。。

しかももしかしたら、一度僕の走る姿を後ろから見て通り過ぎ

そのまま次の町まで行き水を買い、戻ってきたくれたのかもしれない・・・


僕の貰った水は冷たかったし、ビニール袋から出していた。




本当にありがとうございました。。。


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もうこの後の40kmは難なく走る事が出来た。

気持ち一つで同じ道がこんなにも違う道になるとは。

そしてこんな看板も途中発見。

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確実にダルシーにはモーテルがあるし、モーテルがあるという事は店もある。

今までの不安が一気に取り除かれた。


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そして、ダルシー到着。

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小さな町というか村で、モーテルも一軒しかなく値段は今までで一番高かったが、

今の体の疲労度と明日の事を考えるとベッドで寝るしかなかった。


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かなりグレードが高いモーテル。

なんとホテル内にカジノまであった。


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そして恐らくこの町のインディアンの祖先達。

等、色々写真も飾られていた。



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この町で一泊お世話になります。

また色々お世話になりました。。。





今日も色々あったが、明日の方が確実にきつい道のりになる。


ロッキー山脈、今日以上に明日は心してかかろう。





走行距離  135km
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by squarebowl | 2011-07-23 10:52 | ニューメキシコ | Comments(2)

#20ー州越えとロッキー越え   ティーク・ノス・ポス~ファーミントン

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昨夜は野良犬がテントの周りを徘徊し、なかなか寝付けなかった。

そのせいか、朝起きても徹夜明けみたいなだるさ。


でも陽が昇った、出発しなければならない。


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なんか体がだるい・・・

上り坂と向かい風というのもあると思うが、体に力が入らない。

グランドキャニオンからここまでほとんどテントで寝ている。

テントで寝るのとベッドで寝るのとでは、疲労の回復度が雲泥の差。

そして、昨夜は野宿。


この体のだるさはきっとそのせいだな。。。




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今日の目標はなるべくロッキーに近づく事。

そして、明日明後日もしかしたら明々後日まで続くこのロッキー越えを少しでも楽にさせる事。



走り始め一時間程で、長かったアリゾナ州がようやく終わった。

このアリゾナ、カリフォルニア以上に内容の濃い州であった。



そして、4つ目の州、


ニューメキシコ!

この州ではこれからどんな事が待ち受けているのだろうか。

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見慣れた荒野が続く、いつものようにアップダウンも有り、風は向かい風・・

もう、ちょっとの坂でもペダルを漕げない。

押して歩く。


気分転換に音楽を聴いてみるも、イヤホンが余計に邪魔に感じる。

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ロッキー山脈が近いせいもあるのか、今までに無い黒っぽい岩が徐々に出てきた。

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そしてこんな岩というか山まで遠くの方に見えてくる。





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シップロック。

船の形をした岩。



そして40km程走り、その名もシップロックという町を通過。


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野良犬はいるは、町はゴミだらけ。

早く通過しよう。。。



すると向こう側からこんな物が。




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アメリカは家まで運んじゃうんですね!



しょうがないことだが自転車にいっぱい荷物を乗せ走ってると、やっぱり目立つ。

大体目が合うと皆話しかけてくる。


この時もこの男。

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クォリ(ナバホ族)。

帰り間際、1ドル持ってるかとしつこく聞いてきたので、ないと言って逃げてきた。




そしてシップロックから動かない体にムチを入れ、更に50km程進むと

ファーミントンに到着。



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標高1500m位。

ここから徐々に標高を上げて行き、最終的には3000m位に到達する。



今日はまだ90kmしか走っていない。

この先の事を考えると、もうちょっと進んだほうが良いが、

この先にモーテルが無かったらどうしよう・・・


また野宿は正直勘弁して欲しいので、体のだるさとこれからのロッキー越えの為

ここで一泊する事にしました。



そしてちょうど昼時だったので、何にしようか町を徘徊してるとこんな物を発見してしまいました。



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なんと!

ジャパニーズレストラン!!

速攻でイン!!!



ランチAを注文!!!!







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久々の米!久々の味噌汁!!そして久々のしょうゆ!!!



日本最高!!!

和食万歳!!!


久々にじっくり味わいながら、ゆっくり食べました。



久しぶりに米食べれたし、明日から始まるロッキー山脈、

必ずや越えて見せます!!!





走行距離 91km
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by squarebowl | 2011-07-22 13:41 | ニューメキシコ | Comments(0)