#44-出会い セント・ジョセフ
また時差で一時間進んでます。
これまで合計4時間。
よくそれだけ走ってきたもんだ。
でもニューヨークまで時差はこれで最後になります。
残りがんばりましょー。
朝からテンションの高いマイカ。
これから、おばあちゃん家に行って朝ご飯を食べます。
いただきますの前に皆でお祈り。
アーメン。
これも初体験です!
今日はおばあちゃんはいなかったが、皆で食事。
いまだに僕がここにいる事が不思議です。
ご飯を食べ終わるとママが家を案内してくれた。
ここはママの実家ですね。
「ここから地下に行くのよ」
と、扉を開けるとよく映画なんかで出てくるような部屋が出てきた。
昔は食料を保管したり、おじいちゃんの作業場だったりと説明しながら懐かしむママ。
こんな地下室に入る経験なんてなかなか無いだろう。
リズの旦那のジェイクと子供達。
マイカは生まれたばかりの赤ちゃんを抱っこしてお姉ちゃんっぽくあやしてた。
それから今日は同い年三人組で、セント・ジョセフの北にある隣町
ベントンハーバーへ観光に。。。
とその前に、中々切りたくても切れなかったある物を切りに行きました。
そうなんです、髪ですね!
鏡を見れずに切られるという、この恐怖。
でもなんでこっち向いてるんだろう。。。
そして切ってると隣の客とみんなが何やら話をしていた。
なんと、隣の人の彼女が佐賀県出身の日本人らしいんです。
スッチーらしいんです。
こんな偶然もあるんですね。
そして15分後。。。
良いか悪いかもわからない。。。
ただすっきりしたと思う・・・。
そしてベントンハーバーへ。
このベントンハーバーという町、川を隔ててセント・ジョセフと並んでいるのですが、
昔からこの二つの街は何やら因縁があるそうなんです。
セント・ジョセフはほぼ白人。
ベントンハーバーはほぼ黒人、
という真逆のカラー。
その昔死者も出て、大暴動になったとか。
それからセント・ジョセフの白人はベントンハーバーに近づかないし、
ベントンハーバーの黒人はセント・ジョセフに近づかないという時代が実際あったらしい。
そんなベントンハーバーに行ってきました。
古い建物が一杯ありました。
決して全てが綺麗では無かったが、時代を感じれた。
そしてここは一軒の建物を各アーティストが部屋をシェアして絵を売ったり、
ジュエリーを売ったりしている所です。
広場ではファーマーズマーケットをやってて、マットはママから頼まれたスイカを購入。
暫く三人でダウンタウンを散歩していると、ある男性から声をかけられた。
「何処から来たんだ?」
と。
マットと明日香ちゃんもそれに気付き、その男性と何やら話していた。
すると、何故か建物の中に案内された。
建物の奥に進むと、事務所みたいにデスクが乱雑に置いてあった。
すると男性がパソコンでユーチューブの映像を僕らに見せる。
当然英語なので何を言っているかわからなかったが、
何やら演説をしている映像だった。
その演説をしているのが、目の前にいる彼。
マットと明日香ちゃんはその彼と暫くしゃべっていた。
話の内容がまったくわからなかった僕は後で二人に聞いてみると、
こんな内容だったらしい。
このベントンハーバーという街の住民の八割は年収100万円以下。
政府はゴルフ場コースを作る為、この住民の家を取り上げゴルフコースを作ったという。
また水道管が破裂して、そのせいで家がカビだらけ。
昔はこの街も栄えていたが、今は僕も通ったが人が街を歩いていない。
店もガラガラ。
こんな街を良くしようと、彼は今の市長を辞めさせる為に署名活動をしているといった内容だったらしい。
僕はこの状況を日本の一つの街がこんな状況だったらと考えてみた。
想像できなかった。。。
観光で潤うセント・ジョセフ、
一方ただ落ち続けるベントンハーバー。
この二極の貧富の差、これも全てアメリカなのである。
その後、家へ戻りランチです。
天気が良いので、外で食べました。
ゾーイ。ちっちゃい!
明日いよいよ出発の為、ちょっと整備しとかないと。
そして夕方からみんなでセント・ジョセフのシルバ-ビーチへ出発!
子供達は楽しそうにはしゃいでた。
今日でこのジェイク家族とも最後。
暫く写真でお楽しみください。
僕の彼女のマイカ。
最後に
先ほども言いましたが、今日でジェイクファミリーが帰ります。
本当に短い間でしたが、濃い時間を一緒に共有できたと思いました。
こんな偶然が偶然を呼び、知り合うことが出来て本当に良かった。
円安になったら、今度は日本に来てください。
そして僕もニューヨークに向け明日出発する。
この家族、この町とも別れなければいけないが、
また絶対いつか来ると思っていた。
そしてマットが、ビーチに夕陽を見に行く?と言ってくれた。
昨日見た夕陽をどうしてももう一回見たい。
最後に三人で見たかった。
素晴らしい日々、素晴らしい家族、素晴らしい出会い。。
今、この時、この時間を一生忘れません。
by squarebowl
| 2011-08-15 06:53
| ミシガン