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#42-第三章   シカゴ~セント・ジョセフ

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第一章(サンタモニカ~ラトン)    2041km

第二章(ラトン~シカゴ)    2085km


総走行距離(サンタモニカ~シカゴ)   4126km








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二日間滞在したシカゴに背中を向け、走り出した。

もう僕は次の旅に出発している。



アメリカ横断の旅、第三章の始まりです。






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ユースホステルを今日は9時半に出発した。

遅くなったのには理由があり、ルームメイトと最後に会話をしていたからだ。



このシカゴのユースホステルはサンタモニカの時とはまったく違い、

同じ部屋で寝泊りしている同士でもまったく会話が無かった。

目が合えばハイ、というぐらいで何処から来たのだとかそういう会話がまったく無かった。


帰る最後に僕は二段ベッドの下で寝泊りしていた若者に声をかけた。。。


「何処から来たの?」

「スリランカです」

「学生?旅行?」

「いいえ、仕事で。。。コンピューターの勉強できているんです」

「いつスリランカに帰るの?」

「僕も今日出発するんです」



「じゃ、また」

「良い旅を。。。」



こんな何でも無い普通の会話をした。


そして自転車にまたがり、走り出した。



ふとさっきの何でも無い会話を思い出した。

サンタモニカではまったく英語がしゃべれず、しゃべりかけられるのも嫌で逃げていた。

それが今では自分から声を掛けられるようにまでなっていた。



僕の中で気付かないうちに色々な部分が変わってきている。

それに全て気付くのはニューヨークに着くときではなく、日本に帰ってからかもしれないが、

自分が変わったり成長している事に自分でも気付かず生きていくのが一番いいのかもしれない。

変わったと判断するのは自分ではなく、周りの人間だから。。。







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第三章1日目、シカゴから何処に向かっているかと言いますと、

実はある自宅に向かっております。


シカゴからミシガン湖沿いに反時計回りに周り100マイル程進んだ所にセント・ジョセフという街があります。

そこに向かっているのであります。



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シカゴから暫く黒人が多く住む地域をひたすら東に進んでいきました。

途中何箇所か治安が悪そうな所があったが、シカゴで太ももを休めたので快調に通過できた。



シカゴに近いこともあり、街が続き道が本当にめんどくさい。

わかりづらい。

何回も道に迷ってます。

そして通りたかった道もこの通り。


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かなりこの辺りめんどくさいです。





そしてある町に着き、いつものように街の入り口にある看板を撮影しました。


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まー普通の東シカゴ市という街の看板ですが、


良く見ると下にインディアナって書いてありません?





そんなんです、何故かイリノイからインディアナに州越えしていたんです実は。。。


今まではイリノイへようこそとか絶対看板が出ていたんですが、何故かインディアナからありません。


ん~謎ですね!


とりあえず、9州目です!!

おめでとうございます!!

インディアナ州突入です。



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そして暫くミシガン湖沿い(まったく湖は見えませんが)の道をひたすら漕ぐ。




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すると急に今までとは明らかに違う冷たい強い風が吹いてきました。


今までここまで旅をしてきて、こんなに風の温度が変わったのも初めてです。

異様な雲の色、風の温度、強さ、何か来ます。



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次第に辺りは暗くなり、雷、轟音、とにかく近いです。

雨宿り兼様子見兼休憩という事で、近くの屋根つきの建物に非難。

自転車など雨仕様にし、危険な雲が通り過ぎるのを待つ。



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三十分程雨宿りし、小雨になったところで再出発。


今日はそんなにゆっくりもしてられないんです。


実は今向かっている所は、

このブログを最初から見ていただいている人はご存知だと思うのですが、

この旅に出て初めて出会った日本人の方々(グランドキャニオンで)覚えていますか?




実はその家族の家にお邪魔しようと向かっているわけでございます。


ちんぷんかんぷんの方々の為にご説明を。

グランドキャニオンで知り合ったのは中條家とローズ家の皆様方。

あの日ブログとメールのアドレスを渡し別れました。

後日すぐにメールを頂き、もしシカゴを通る用であれば家に来てくださいとのありがたい言葉を頂きました。

そして僕は勿論シカゴ行くしかないでしょ!という事になり、延々シカゴ目指したわけですね。



そしてこの中條家の娘さんとローズ家の息子さんがなんと結婚していたわけですね。

国際結婚なわけですよ。

それで今回たまたま夏のバカンスを利用しグランドキャニオンに遊びに来ていた所に

偶然僕が出くわしたわけでございます。


それからコメントも多数頂き、色々お世話になり、第三章の出始めにまたお世話になろうという

作戦なのであります。




しかしこの天気。

でもこれ位の天気、いまさらどうってことは無い。

進むしかないでしょうという考えなのであります。




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そしてまた出ました、看板無き州越え。



インディアナから今度はミシガン州に入りました!


10州目でございます。記念すべき。

それがこんな曖昧な感じなるとは。

さすがです!!!







途中の休憩、ピザハットにて。

完璧にオーダーするサイズ間違えましたが、完食してやりました。





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この道白黒じゃないですよ、

普通の道がこんな色していたんです。




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小雨の中進みます。。。




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そしてセント・ジョセフに近づく度に雨が弱まってきてます。

途中迷いながらも、この看板を発見。



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このセント・ジョセフの文字を見ただけで落ち着いた。

ここまで160kmは走ってきた。

もう着く。

あと少し、膝痛いけどがんばろう。。。




ミシガン湖沿いの道を走っていました。

すると急にこんな景色が目の前に広がった。




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これがレイク・ミシガンです。

海ではありません。

こんな風景が急に目に入ってくると、今までの辛さが自分の弱さに感じる。

比べる物ではないと思うのだけれど、今自分が抱えている悩みだとか不安だとか

そういう物がこの大自然の器の中に入れると、とんでもなく小さく感じる。


僕の旅はこの連続かもしれない。

だからここまで続けてこれたのかもしれない。





そして、ローズ家に着いた。

もう陽が暮れそうだったが、なんとかずぶぬれになりながらも到着。



最初に出迎えてくれたのが、マット。

なんと日本語で出迎えてくれた。

「マットです!」

「大丈夫?」


と。



本当にうれしかった。

グランドキャニオンではマットとほとんど喋ってない。

でも約三週間を越え再会できた。

マットの人柄がこの一瞬の会話で全て知れたような気がした。



そして明日香さん、僕と最初からメールで色々やり取りしてもらい、励ましの言葉を頂き

ここミシガンまで僕を引っ張ってくれた。

ここに僕が到着して出迎えてくれた時の表情は一生忘れない。



そしてこの中條家とローズ家と僕が知り合うきっかけにもなった、ママ。

マーガレット。

マットのママである。

あのグランドキャニオンでママが僕に話しかけてくれなかったら、

一生僕はこの家族と話す事も、触れ合う事も無かった。

本当にありがとう。


そして僕が到着すると、ママは涙を流していた。

こんな僕の為に涙を流してくれる人がいる事が本当にうれしかった。

そしてこんな僕の為に涙を流してくれる人が今ここにいる事が本当にうれしかった。




今日から三日間お世話になります。




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走行距離   168km
by squarebowl | 2011-08-13 15:07 | ミシガン