#27ーナタリア ラ・フンタ~ラマー
今日はゆっくり目の7時に起床。
というのも今日は90km先の町まで行けば良い。
この先のルートとして、お隣のカンザス州で一番大きなウィチタという街に寄って行きたい。
計算上では今日を入れて四日間で着く予定である。
ブログが溜まってしまっている為、出発前に一日分更新。
本当に早くリアルタイムで更新していきたいと思ってます。
本当です。。。。
頑張ります!
とにかくこういう風景が永遠続きます。
とうもろこし畑、牛、馬、荒野。。。
なんの面白みも有りません。
黒いの全部牛。
中学校の時習ったでしょう。
もう完全にグレートプレーンズです。
とにかく常に牛くさいです。
進まなければいけない距離に余裕があると、気持ちにも余裕が出来、
色々考えながら走る事が出来る。
今日は日本の事について考えていた。
ヤフーで日本のニュースはほぼ毎日見ているのだが、
最近特にうれしかったのは、なでしこジャパンのワールドカップ優勝の件。
試合はまだ一度も見る事が出来ていないのだが、
見ていた人達は本当に感動したんだろうなと想像がつく。
僕もサッカーをやっていただけに、本当にうれしかった。
この優勝がどれだけ日本全体に活性化をもたらし、特に東北の再建の為に大きな力になるんだろうか。
あともう一つ気になったのが、節電。
僕がまだ日本にいた頃は80%とか90%ぐらいだったと思う。
それが今や猛暑にも関わらず60、70%。
みんなが協力しているから出来る事で、日本人にも出来るじゃんと思った。
とにかく前にも話したように、アメリカに来てみて日本の良い所が良く見えるようになりました。
そしてラマーに到着し、モーテルにチェックイン。
このモーテルでまたまた出会いがありました。。
フロントのベルを鳴らすと、奥のほうからアジア系の顔立ちをしたおばあちゃんが歩いてきた。
「何か御用かな?」
「部屋空いてますか?」
「何人?」
「「僕一人」
そんな普通の会話をしていると、おばあちゃんが
「日本人だね?」
と。
自転車でアメリカを横断しているんですと説明すると、
奥の部屋からガラス瓶に入った水とカップを持って来てくれた。
「水無くなったらまたおいで」
と言って自分の部屋に入った。
シャワーを浴び、洗濯をしているとドアをノックする音が。
ドアを開けるとさっきのおばあちゃんがコロラドというフリーペーパーを持ってきてくれた。
「ありがとう」
というとおばあちゃんが、
「お腹すいているんでしょう?お金は要らないから食べにおいで」
と。
なんでこんなさっき知り合ったばっかりの人間に優しく出来るんだろうと、
逆に怪しむ位親切だった。
モーテルのオフィスに再度戻ると、何やら奥から黒い箱をおばあちゃんは持ってきた。
「私のヒストリーよ」
と言い、蓋を開けると写真がどっさり入っていた。
その写真はおばあちゃんの息子や娘の写真、
20年前のおばあちゃんの写真。
おばあちゃんは台湾生まれで台湾で先生をやっていた。
27年前に何故かは聞かなかったが、ニューヨークで中国人学校の先生をする為にアメリカ
渡ってきた。
一枚一枚大切そうに写真を見て、一枚一枚これは誰でどこでと僕に説明する。
本当に大切そうに写真を扱っていた。
ふとした瞬間、息子の写真を見ては僕の顔を見、
おばあちゃんの目の動きが機敏に動く。。。
「この子もあなたと同じぐらいの身長よ・・・」
と・・・。
なんか寂しいという言葉が、今目の前にいる彼女から伝わってくる。
何がどうなって教師からモーテルに仕事が変わり、ここにいるのか聞く事が出来なかったが
今の生活に満足しているようには到底見えなかった。
ご飯をご馳走になった。
彼女はアメリカの食べ物が嫌いらしく、肉も食べない。
「だから健康なのよ」
と笑顔を見せる。
もう2時間は彼女と一緒にいただろうか。。。
最後に彼女は、
「また絶対戻って来なさいよ」
と言って、僕の手を離した。。。
走行距離 91km
by squarebowl
| 2011-07-29 10:39
| コロラド