#16-再び・・・ グランドキャニオン~テューバシティ
暗い内から撤収を始め、朝日に間に合うようにグランドキャニオン東のヤキポイントへ。
このポイントは今日移動する方向にある為、朝日に間に合えばいいなと思っていた。
昨日の夜飯のトルティーヤとマカロニサラダを食べながら、この朝日を目に焼き付けていた。
そしてまた東に走り出そうと準備していると、またしても出会いが。
「日本人ですか?」
と声をかけてもらった。
真っ黒に日焼けした、宮崎から来た長友さん。
色々お話を伺っていると、奥さんと一緒に旅行をする予定だったが急用で奥さんがこれなくなり
一人でモニュメントバレーやグランドキャニオン近辺を車で回っているとおっしゃっていた。
宮崎ではピーマンを作っていて一段落着いたからと。
この時間にこの場所にいなければ、一生お会いする事は無かっただろう。
そういう事を考えると、出会いというものは必然にも思えてくるし、大切にしたい。
長友さんの汗水流して作ったピーマン、うまいんだろうな。
そして、旅再開。
何の動物を表しているのか謎。この道大丈夫ですよね?
出発から約40kmはずっとグランドキャニオンの公園内。
まっ、当然の様にアップダウンがあるわけで、約二時間かけグランドキャニオンを後にしました。
そうすると、今度はドンドン下って行きます。
ドンドンドンドン。。。
そして突如現れたこの景色、聞いてませんでした。
この辺りからインディアンのおみやげ屋がちょこちょこ出始める。
写真撮って良いか、一応断りを入れるとしぶしぶOK。
そして今日のグランドキャニオン出発してから、追い越し追い越されを10回ぐらい続けてきた
バイカー夫婦。
「ハロー、アゲイン」を永遠ここまで続けてきたが、ここで最後となった。
何処から来たかわからないが、夫婦で二人きりで旅をしている姿をこれまで他にもたくさん見る。
老いても仲が良い、これは是非見習いたい所。
そして今までの緑の景色から、イエローへ。
そうです、
再び、
砂漠地帯が始まってしまいます。
砂漠といえばあのモハヴィ、しかしあれほどの暑さは感じない。
しかもドンドン進める。
やっと足に筋肉が付き始めたのか、それとも高地トレーニングが効いたのか。
息も余り切れることなく、約80km走りキャメロンに到着。
そして今日は残り4、50km先のテューバシティまで、頑張ろう。
ここからの風景、言葉で表現するのはなかなか難しいが、
「無」が一番近いかもしれない。
個人的にはこの地球っぽい色味、好きである。
モハヴィ同様、こういう道をひたすら走っていると自分が今何処で何をしているのか
わからなくなってしまう時がある。
景色も変わらないし、ただ重い荷物背負ってペダルを一回一回漕ぎ続ける。
そういうときに限り、向こう側からハーレー軍団がやってきて、僕に向かい親指を立ててくれたり
何かサインを送ってくれる。
同じ旅人なんだと、
また頑張ろうと思う。
そして、テューバシティまであともう少しの所で強風が吹き始めた。
もう赤い砂が大気中に舞い、眼は痛いし、口は砂だらけだし、
おまけに雨まで降ってきた。
それからなんとかモーテルにチェックインしたが、グランドキャニオンが近い事もあり高い!
でももう今日はこれ以上走れないので、一泊60ドルの所に入った。
ネットも使えない所だったので、近くのマクドナルドで繋ごうと思ったらこれまた繋がらない。
店員曰く、この街は風と雨がひどい街だからしょうがないとの事。
しかも何がどうなってこうなったのか。
ハンバーガーが二つ。
しかもビッグマック。
かなり残念な絵です。
しかしビッグマックは良いとして、明日のルートの情報を仕入れなければいけない。
でもネットも繋がらないし、そうこうしてると僕の自転車に興味津々なインディアンが登場。
いつものように何処から来たんだとか、どこに向かってるんだとか聞かれ一通り話すと
めちゃめちゃ詳しく教えてくれた。
ここから20マイルはずっと上りだぞとか、ニューヨークに行くにはデンバー通った方が良いんじゃないか
とか。。。
そして30分も話していると、また違うインディアンが話しにちょっと遠目から加わってきた。
するとそんな上り坂はないとか、ニューヨークはデンバー通らない方がいいとか。
僕経由で口喧嘩が始まってしまった。
結局、途中から参加してきたインディアンが、帰らなければいけないとか何とかで退散していった。
最初のあなたを信じよう。
走行距離 142km
by squarebowl
| 2011-07-18 07:16
| アリゾナ